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2016/03/20

 Tobaccoの話、いやパイプ煙草の話。今バニラタイプとチェリータイプのパイプ葉を吸っている。スタンダードな種類だ。どちらも香りはとても良い。ただチェリータイプは酸味が甘さに勝ってしまっている。いくつかバニラタイプを試しているがちゃんと濃厚で品のある甘さが勝つ。煙草というのは甘味、苦味、酸味、まあだいたいそれで構成されているのだろうけど殊パイプ葉に限ってはチェリーは今後はなしだな、と。それでも50gパウチを買って煙草ジャーに入れてあるので乾燥が進み過ぎる前に吸いきらなくてはならないのだが。

 シガレットの方では震災の時までJTのCHERRYを吸っていた。本当に美味しかった。一生この銘柄を吸い続けるだろうと思っていた。震災を機にJTが販売停止にした。今はハイライトかロングピース(もっぱらロングピースに移った)。パイプ葉のチェリーはアレだがシガレットのCHERRYを死ぬ前にもう一度吸いたい。あの白いプレーンフィルターにピンク色で桜が描かれたあのシガレットを。

 で、今はフィリップ・ロスの父の遺産を読んでいるのだが、あんまりに普通すぎる。何か仕掛けがあるのではないかと思いながら読んでいるがそういう気配はあまりない。きっと他の作はそういうものばかりではあるまい。初めてのロスに父の遺産を選んだのは間違いだったのだろうか。

 それでいて、私も前衛性は実作に取り入れるのはやめようと思っている。幻想性というのもとりあえずはナシだ。先人にそのテクニックの大家が当然いて、それに勝てると思うならやればよろしい。ポストモダンであれスリップストリームであれやればいい。そういうのは格好良く見える。でも物真似にすらなっていなかったり、そもそも根本から理解できていなかったりする。私がそうだ。凄い、とマルケスボルヘスを読むと思うが仕組みがきっとわかってない。それでいて世界文学的には60年代の産物だ。マジックリアリズムを看板にしているのは日本では星野智幸ぐらいだろう。

 今の自分に書ける事を誠実に書く、書けない事は無理して書かない。プロットの工夫でそういった派手な手法を上回れるはずだ。名前は後からついてくる。