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2016/04/30

 サドは期待を裏切らず面白いなあと感心して美徳の不幸は残り80頁ほどになった。原文がそうなのか澁澤龍彦の訳出のせいなのかわからないが、意外と加速して一息には読ませてくれない。抄訳であるにも拘らずだ。その辺はやはり現代におけるサドを読む価値というのはポルノにあるのではなくて思想の方だから、ぞくぞくしながら楽しむにしてもやはり考え考え読まないといけないからだろう。

 実際、性技には限界がある。性描写というよりセックスそのものに限界がある。自分の付き合っている女にはするのに躊躇する事をデリバリーであれ店舗型であれソープでやってきたが、結局、性別も問わず、穴に棒を入れるしかないないわけだ。フィニッシュはそこに集中する。オプションをいくら付けようと最後にはそうなる。

 要はサドの時代ならキリスト教になるが道徳の打破にある。価値観の転倒を企てていて、20世紀になってから似たような事をやったのは奇しくも同じフランスのバタイユジャン・ジュネだったのだが、サドの方が徹底している。これに私の心が躍るのは、道徳やモラルが、常識が、暗黙裡に強制される息苦しさに辟易しているからだ。

 日本の社会に潜む閉塞や息苦しさ、生きづらさは盛んに論じられているけど、あまり高潔さの強要がもたらすものだという本には今の所出会っていない。きっとあるとは思うのだが、売れ線に浮上してこない以上、論点はどうも雇用や労働条件に収束していく感がある。それだけじゃねえだろとよく思っている私にはサドが砂糖のように甘くて舌触りがよい。

 

 土曜は青葉賞だけ買った。中間になかなかの降雨を記録したから、芝は良馬場発表だがダートがどんなもんだかちょっとわからない。フェブラリーステークスの際、東京の友人と府中に出向いたが、色の変わった馬場を見て半ば絶望し、差しで組み立てた予想を持っていたら結局差し届いたのはノンコノユメぐらいでかなりの損失をした。そういう馬場であるのなら日曜も府中は自ずと先行の方に重点を置かないといけないから土曜のレースを見守る必要がある。

 で、青葉賞だが、プロディガルサンを軸にした。5ヶ月の放牧明けになるが、ここで勝てないならダービーは厳しい。2,3着でも優先出走権は入るから出られるが出るだけになるだろう。今の所一番人気だが単勝オッズと複勝オッズに差がない2.5倍前後なのでどうだろう、レース直前では1番人気はレーヴの方になるのか。投票が始まった瞬間には1.1倍だったのでぶっ込んだ人が作ったオッズ。メートルダールと軸を迷ったが大して差はないだろうと。外すとしたら前に行く馬の残り目だろうから、マイネルハニーは入れたがノーブルマーズが不気味だ、デイリー杯3着という買い材料があるにはあるから。500万で強い勝ち方をするより格として重賞で揉まれた馬を買うべきだと思っているので。

 目論見としては3連複30倍~40倍くらいで収まる決着になるだろうという感じで固めに買ったが果たして。